君といつまでも

〜第11章〜 ずっと一緒 (視点)





翔の思いがけない言葉に、私は驚いた。
そしてうれしさのあまり涙がこぼれた。





この人と一緒になりたい




心からそう思った。

































「ただいまー。」

「あ。お帰り〜。」


出産を間近に控えた私のお腹はすっかり大きくなっていた。
翔はそんな私を気にしてか、最近よく早く帰ってくる。


「大丈夫?お腹。」

「うん。まだ大丈夫みたい。でも――」


実は今日で予定日から1週間経過した。
お腹の子は一向に出てこようとしない。




翔は私の隣に座ると、私のお腹にそっと触れる。




「今日で?」

「1週間経った……。」

「そんなに?――あぁ〜どうりでソワソワするワケだよ。」


翔はかれこれ2週間前からこんな状態である。
私は深いため息をついた。


「そんな、私以上にソワソワしなくても……。」

「でも心配なんだって!」




(――ったく。あの時の翔はどこに行ったんだろう。。)




私は再び深いため息をつく。














その時









「……っ!」


お腹に激痛が走る。
痛さのあまり、思わず翔の服を握り締める。


「お……おい。。まさか――!」

「……なんか…来た…みたい……っ!」


私はその場にうずくまった。
翔はあたふたしながらもなんとか私を車に乗せると、超特急で病院へと向かう。





私はその激痛に耐えながらも、新しい命の無事をひたすら願っていた。


















それから何時間たったのだろう――







痛さとの激闘の末


















新しい命が誕生した。





































1年後――












「翔〜いいこと教えてあげよっか。」

「何?」


私は娘の””と遊んでいる(?)翔に話しかける。
翔は私の意味深な態度が気になったのか、すぐ答えた。


「実は……また、できちゃった。」

「うそぉ!!」

「ホント。今日翔が仕事言ってる間に判明したの。」

「マジかよ〜〜。」


とか言いつつすごくうれしそうな翔。
私はそんな翔を見ていたら自然に笑みがこぼれてきた。


「……何が可笑しいんだよ。」

「いや、翔変わったな〜みたいな。」

「は?意味分かんねぇし……。」


「ねー。」っとに話しかける翔。




(やっぱ子供ができたら変わるもんなんだな…。)




1年前の翔を今の翔と重ねあわせながらそう思った。









そうやって物思いにふけっていると、ふと、翔の顔が目の前にあった。
そして、私の唇にそっと触れてくる。



触れるだけの軽いキスだった。



……。」

「ん?」











「大好き。」











翔の優しい言葉に、私は小さな声で「私も。」と答えた。

























この先――何十年たっても


私はあなたといたい。








だから










〜ずっと一緒にいよう〜










そう――誓って?






☆あとがき☆
は〜〜〜!やっと完結しました!
この長々としたワケ分からん長編がやっとこさ終わりました☆
……てか、シメが微妙ですよね(笑)

こんなヘボ小説に、今までお付き合いしてくださってどうもありがとうございました!















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