君といつまでも

〜第2章〜 キヲク (視点)





私と翔が別れたキッカケ。
それは――



私の、大阪への転校だった。


















『私たち、もう終わりにしよう。』


電話で涙ながらにもそう告げたのは私の方だった。


転校して一月。
当時まだ中3だった私たちにとって遠距離恋愛は簡単なものじゃなかった。
毎日寂しくて、辛くて…。

私はその苦しみに耐えることができなかった。
その結果、「別れ」という道を選ばざるを得なかったのだ。


受話器を置くと、私はがむしゃらに泣いた。
今までためてきたものがまるで爆発するかのごとく――


涙がかれるまで泣き続けた。














あれから何事もなく、平和に月日は流れ――




私は晴れて高校生になった。



そして高校生活も何事もなく終わる……ハズたった。















っ!アンタ渡辺に放課後、図書室に呼ばれたんやって?」


友達のが慌てた様子で来る。


「う…うん。そうだけど。」

「マジで?!うらやましいわぁvv」

「何で?」


私の反応に呆れたのか、は深くため息をついて私を凝視しながら言った。


「アンタ、渡辺がメッチャ人気あるの知らへんかったん?!」

「イヤ知ってるけど。。」

「ほんならなんでそんなに嬉しそうやないん?!」


確かにそうだ。

普通、人気者の人に呼ばれると嬉しがり、そして緊張するものだ。
なのに私は――







「もしかして…まだ元彼のことが忘れられへんの?」







の言葉に、私は硬直した。


そして、忘れていたハズの記憶が、泉のごとく次々と湧き出てくる。


「…??どないしたんっ。…………ひょっとして、禁句やった?!」


が心配そうに顔をのぞかせる。
私はそんなに迷惑をかけたくなくて、つい笑顔で


「大丈夫。平気だから。」


そう言うと、「ちょっとお手洗いに言ってくる」と言い残しお手洗いへと駆け込んだ。







鏡に私の顔が映る。



前までは、隣には必ず彼がいた。
なのに今では――





「しょ…ぉ…っっ。」





久しぶりに彼の名を呼ぶ。






でも









私の隣に、もう翔はいない。









落ち着いた頃にはもう放課後になっていた。


私は渡辺君に呼ばれていたことを思い出し、すぐさま支度をする。
心配するに「平気だってば☆」と言い残すと、急いで待ち合わせの図書室へと向かった。



















「――でもそこにいたのは渡辺君だけだけじゃなかったの。」

「……ってことは…!」








「そう。そこには渡辺君を含め、5人の男子が私を待ち構えていたの。」






☆あとがき☆
最後の会話は今現在です。それ以前はヒロインの回想っス。
分かんなかったらいけないので一応補足しました。
それにしてもこの小説、なんでこんなに暗いんだろう(知るか)











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