君といつまでも

〜第6章〜 戻りかけた平和(櫻井視点)





「翔〜!バター取って!」

「はぁ?んなの自分で取れよ。」

「今手が離せないの〜!」


俺は深いため息をつきながら、にバターを渡す。



――ったくさっきまでいいムードだったのによ。


あのムードはどこに行ってしまったんだって話だっつーの。



「つーか俺、昨日もの家で夜過ごしたあげく朝飯食ってんな。」

「それって私が原因だったり?」

「そうかもねー。」


俺はそう言いながらパンを頬張る。


「はっきり言わなくてもいいじゃん…。」


がシュン…となる。
俺はそんなにデコピンをお見舞いした。


「痛いっ!」



「バーカ。半分……つーかほとんど俺の”意志”だっての。」



の顔が紅く染まっていく。

――たぶん俺の頬も。






心だけ、中学時代に戻った気分だった。































「えーと…あと何がいるんだっけ?」


が俺に聞いてくる。


あれから1週間後。
俺たちは、久しぶりデートすることになった。




――と言っても、ほぼの買い物に付き合わされているだけのような……(汗)




「雑誌買うんじゃなかったの?つーか行く前から買わなきゃ買わなきゃ言ってただじゃん。」

「あ!そうそう!すっかり忘れてたよ。」


あははvvとが笑う。
そんなを見ていたら、自然に笑みがこぼれた。


「ちょっと!何が可笑しいの?!」

「イヤ、ゴメンゴメン。」


やっと彼女らしさが戻った気がして安心した。





俺はそんなの手をぎゅっと握った。


「ちょ……翔?!///」


人前で手をつなぐのが恥ずかしいのか、の頬は真っ赤に染まっていた。



俺は恥ずかしがるに向かって微笑むと、の手をグイッと引っ張った。


「きゃ!」

「さ。行こっか!」





は小さな声で「もぅ///。」と言いながらもちゃんと俺についてくる。








俺たちはお互い手を堅く握り合いながら、次の目的地へと向かった。




















しかし、その数分後――











の足がぱったりと止まった。



「……どうした?」

「………く…ん…。」

「くん?」













「渡辺君…?!」















渡辺って――



”あの”渡辺?!





俺はが呆然と見つめている方を見る。


その瞬間、俺は自分の目を疑った。














「マサル……?!」













「……翔。もしかして、渡辺君のこと…渡辺勝(マサル)のこと――」

「知ってるもなにも――」









「アイツは…………俺のイトコだよ。」






☆あとがき☆
ヒロインと翔君ラブラブやなぁ…(遠い目)
つーかイトコって微妙だね。
でも、異母兄弟とかにしたらめんどい展開になるし…(結局それかよ!)
まぁ、イトコって友達みたいな感じだしね。特に同年代だとサ…(逃)












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